小物(ステンレス)向けの定着熱処理による高密着化




| 製品分類 | その他 |
|---|---|
| 処理 | ベーキング処理 |
| 材質 | ステンレス |
| 目的・トラブル | 密着不良の解決 |
今回のご依頼は、加工時に強い負荷がかかる機構パーツへのメッキ処理のご相談でした。お客様は他社でメッキを施した際、加工後の「かしめ(潰し)」工程でメッキ皮膜が割れて剥離してしまい、約20%という高い不良率に大きく悩まされておられました。製品の寸法精度と密着性を極限まで高め、曲げや加圧などの二次加工にも耐えうる確かな表面処理技術と、安定した品質管理を両立できる加工先を切望されていました。
他社処理品で生じていたかしめ時の割れ・剥離問題に対し、当社ではメッキ処理に加えて自社設備による「定着熱処理(ベーキング処理)」を組み込んだ最適な工程をご提案いたしました。密着性を阻害する要因を徹底排除した上で、メッキ施工直後に自社内で厳格な温度管理のもと定着熱処理を施すことで、素地とメッキ皮膜の相互拡散を促進し、強固な結合状態を確立いたしました。自社内で一貫して熱処理まで完結できる体制により、工程間のタイムロスを抑えて品質のバラつきを防止するとともに、難易度の高い高密着スペックを実現いたしました。
その結果、従来20%に達していた剥離不良率は0%へと劇的に改善し、お客様からは「高精度な密着性が確保されたことで後工程での加工不良が皆無となり、自社内で完結する迅速な対応力も含めて絶大な信頼を寄せている」と大変高い評価をいただきました。今後ともメッキの更なる高密着性や後加工の剥離でお困りの際は、ぜひKSTへご相談ください。