パイプ各種+製缶加工製品に残留する処理液問題
Before
フィルム巻き取り装置のねじ穴のある角パイプの左右にフランジが付くという複雑な構造の部品において、従来はそのまま製品全体をメッキ液に浸漬して処理を行っていました。しかしこの方法では、角パイプの内部にメッキの処理液が深く侵入してしまいます。 さらに構造上、内部に入り込んだ液が洗浄工程でも完全に抜けきらずに残留しやすいため、その残留液が原因となって後から製品の腐食や変色を引き起こすという重大な品質トラブルが頻発していました。
After
当社では、この液残りによる腐食・変色の問題を根本から解決するため、従来の全体浸漬による処理工程を見直しました。そして、お客様の製品形状に合わせて「角パイプ内部に処理液が一切侵入しない独自のメッキ法」をご提案・実施いたしました。専用の治具やマスキング等の工夫により、内部への液の侵入を完全にシャットアウトしつつ、必要な外側部分にのみ確実にメッキを施すことに成功しました。これにより、処理液の残留リスクがなくなり、腐食や変色の問題を完全に解決することができました。
処理液が抜けにくい袋小路や複雑な構造を持つ部品に対して、標準的なメッキ処理をそのまま適用すると、後々思わぬ品質不良を引き起こす原因となります。
今回の事例では、不必要なパイプ内部へのメッキ工程を丸ごと省くことができた結果、品質課題の解決にとどまらず「メッキ費用の50%削減」という大幅なコストダウンも同時に実現いたしました。