大型アルミ鋳物製品の巣穴問題
Before

鋳物などの金属素材には、表面に目に見えない微小な穴が存在することがあります。お客様が以前、他社のメッキ業者に処理を依頼されていた際は、この巣穴の奥深くに付着した油分や汚れが通常の洗浄では落としきれず、内部に残留してしまうことが大きな問題となっていました。 その結果、残留した油分がメッキを弾いてしまい、巣穴の周辺にメッキが全くつかない「未析出」の箇所が発生したり、後から内部の液が染み出してシミになるなど、深刻な外観不良や品質トラブルが起きていました。
After

当社では、この巣穴による未析出や染み出しの問題を根本から解決するため、前処理および水洗工程の抜本的な見直しをご提案・実施いたしました。
具体的には、巣穴の奥深くにこびりついた油分や汚れを物理的に完全に洗い流すため、強力な水圧を利用する『ジェット洗浄』を新たに工程へ採用しました。この徹底した内部洗浄を行うことで、残留油分を完全に除去することに成功しました。 その結果、課題であった巣穴周辺の未メッキ部を「ゼロ」に抑え込み、長年悩まされていた染み出しによる外観不良問題を見事に解決いたしました。
巣穴などの微細な凹凸がある製品へのメッキ処理は、メッキ液の選定以上に、「いかに内部の汚れや油分を完全に落としきるか」という前処理・洗浄の質が仕上がりを大きく左右します。